Kindleで出版する方法をわかりやすく解説!
本を執筆して出版するのは、ハードルが高いと思っている方が多いのではないでしょうか。AmazonのKindleを使えば、費用を抑えて電子書籍を出版できます。ただし、Kindleで出版するにはいくつかの注意点があり、出版する方法を正しく理解することが大切です。
この記事では、Kindleで出版する方法をわかりやすく解説します。AmazonのKindleで自著の出版を考えていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてください。
Kindle出版とは?
Kindle出版とは、Amazonのセルフ出版サービス「Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)」を利用して、電子書籍やペーパーバックを出版することを指します。Kindle(キンドル)はAmazonが販売している読書専用端末(電子書籍リーダー)であり、電子書籍をダウンロードして読むことが可能です。Kindleアプリもあり、iOSやAndroid、MACやWindowsでも電子書籍を読めます。
Kindle出版は、小説や漫画、写真集などの自分の作品を電子書籍として出版し、AmazonのKindleストアで販売することを可能にします。電子書籍として出版するのに、費用は一切かかりません。ただし、編集や校正、表紙デザインなどを専門家に依頼するための費用は著者自身が負担する必要があります。
これにより、どなたでも自分の作品を世界中の読者に提供できるようになり、印税収入も得ることができます。ライターやクリエイターにとって、Kindle出版は自費出版以外の新しい道と言えるでしょう。
Kindle出版が可能な書籍
Kindleで出版できる書籍は以下のとおりです。
電子書籍
電子書籍はKindleで出版できます。電子書籍は紙の書籍ではなく、電子データとして保存された書籍です。専用の電子書籍リーダーやスマートフォン、タブレットなどのデバイスで読むことができ、いつでもどこでも気軽に読書を楽しめます。
出版や流通にかかるコストを抑えられるため、紙の書籍よりも安価に販売されることが多いです。費用をかけずに手軽にKindleで出版できますが、電子書籍は競争が激しい市場であり、売れるためには、魅力的な作品内容や効果的な宣伝・マーケティングが必要となります。
ペーパーバック(POD)
ペーパーバック(POD)もKindleで出版することができます。Kindleで出版できるペーパーバックは、表紙カバーがない洋書のような紙の書籍で、POD(プリントオンデマンド)という方式で出版されます。
PODとは、注文があった際に書籍が印刷され、顧客の元に発送される仕組みです。この方式により、著者は大量の在庫を持たずに、必要な分だけの書籍が迅速に印刷されます。
PODのメリットは、在庫リスクを抑えられることや、著者が気軽に紙の書籍を出版できることです。また、1冊からでも印刷してもらえるため、小部数の注文にも対応できます。このような柔軟性が、多くの著者にとって魅力的な点となっています。
Kindle出版の注意点
Kindle出版は費用をかけずに電子書籍やペーパーバックを気軽に出版できますが、以下の点に注意する必要があります。
出版できるコンテンツが限られている
Kindle出版は、あらゆるコンテンツを出版できるわけではありません。Amazonが定めた、高い品質水準を満たすことが必要です。Amazonは「Kindleコンテンツの品質ガイド」を公開しており、読者の期待に沿わないコンテンツや、Kindleで読むのに適さないコンテンツは出版することができません。
Kindle出版を検討している方は、必ず「Kindleコンテンツの品質ガイド」をよく読み、ガイドラインに沿ったコンテンツを作成するようにしましょう。
参考:Kindleコンテンツの品質ガイド
KDPセレクトで登録された本はAmazon以外で販売できない
KDPセレクトで登録された本は、登録期間中はAmazon以外で販売できません。これは、KDPセレクトの特典を受けるための条件の一つです。KDPセレクトで登録された本は、Kindle Unlimitedでの読み放題対象になるなどの特典を受けることができます。
KDPセレクトの登録期間中に、登録した本をAmazon以外で販売すると、KDPセレクトの登録が抹消される可能性があるため、注意が必要です。
Kindleで出版する手順
ここでは、Kindleで出版する手順を解説します。
事前準備
まず、Amazon KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)のWebサイトにアクセスして、アカウントを作成する必要があります。KDPアカウントを作成したら、著者情報(著者名やペンネームなど)と書籍情報(本のタイトルや説明文など)を登録してください。
執筆・編集する
書籍の本文は、WordやGoogleドキュメントなどの文書作成ソフトで作成できますが、Kindleで読みやすくするために、フォントサイズや行間などを調整する必要があります。「Kindleコンテンツの品質ガイド」をよく読み、Kindleで読むのに適するコンテンツを作成しましょう。
表紙を作成する
Kindle本の表紙は、読者の目に留まりやすく、本の内容をイメージさせるようなものにしなければなりません。表紙は自分で作成することもできますし、クラウドソーシングなどの方法で外注することも可能です。
表紙はKindle本の売れ行きを左右する重要な要素であるため、訴求力のある魅力的なデザインにしましょう。
本を登録する
書籍の本文と表紙のデータを作成できれば、完成したデータをKDPのWebサイトにアップロードします。アップロードができれば、KDPのマイページにログインして本を登録してください。本の価格は、ターゲット層の属性や本の内容、競合書籍の価格などを考慮して、適切な価格を設定しましょう。
本の登録が終われば審査が行われ、審査に合格すると本が販売開始されます。
Kindle出版で売れるコツ3選
Kindle出版で売れるようにするには、いくつかのコツがあります。ここでは、Kindle出版で売れるコツを3つ厳選してご紹介します。
カテゴリーを設定する
本の内容に合ったカテゴリーを設定しましょう。Kindleストアでは膨大な数の電子書籍が販売されており、カテゴリーを設定することで読者は本を見つけやすくなります。競合書籍がどのカテゴリーに登録されているかを確認するのも参考になります。
商品説明をわかりやすく書く
商品説明は、読者が購入するかどうかを決める重要な要素です。本の内容や特徴をわかりやすく伝えるようにしましょう。自分の書いた本が読者にとってどのようなメリットがあるのかを伝え、本の内容を簡潔にまとめるのが重要なポイントとなります。
セールを活用する
セールを活用することで、多くの人に自分の本を知ってもらうことができます。Kindle出版には無料キャンペーンがあり、90日につき最大5日間、自分のKindle本を無料で販売できます。
無料キャンペーンは、自分の本の存在を認知させる絶好の機会です。セール期間中は、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで告知したり、ブログ記事で紹介したりしましょう。セールの効果を高めるためには、ターゲット層に合ったタイミングでセールを行うことがポイントです。セールの効果を分析して、次回のセールに活かしましょう。
読者からのレビューや評価にも目を通し、読者の意見や感想を参考にすると、次回作の品質向上に役立てることができるでしょう。
Kindle出版するならスマートゲートの電子書籍制作
スマートゲートでは電子書籍の制作サービスを提供しています。
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