【必見】書類や本を綺麗に
スキャンする方法
書類や本を綺麗にスキャンするのは意外と難しく、黒い影や筋、汚れが出てしまうことが多々あるでしょう。
書類や本を綺麗にスキャンするにはコツがあり、綺麗にスキャンする方法を知っておくと、黒い影や汚れなどを防ぐことができます。
この記事では、書類や本を綺麗にスキャンする方法を詳しく解説します。書類や本を綺麗にスキャンしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
書類や本を綺麗にスキャンする方法
書類や本をスキャンするには、裁断せずそのままスキャンする「非破壊スキャン」と、「裁断」してスキャンする2つの方法があります。
ここでは、書類や本を裁断して、綺麗にスキャンする方法を解説します。綺麗にスキャンするには、以下の手順で行いましょう。
表紙を切り離す
本を綺麗にスキャンするには、まずは表紙を切り離すことから始めます。裁断機を使うと表紙は容易に切り離せますが、カッターでも裁断は可能です。
表紙が厚い本はカッターだと裁断しにくいため、なるべく裁断機を使用しましょう。文庫本や漫画本など表紙が薄い本は、必ずしも切り離す必要はありません。
本文をある程度の量に分ける
次に、本文を一定の分量に切り分けます。本を中央部あたりで開き、背の部分をカッター等で半分に切断します。
切り分けたものを同様の作業を行ってさらに切り分け、一定の分量になるまで切り分けてください。
ノドの部分を切り落とす
本文をある程度の分量に分ければ、本文の背表紙側の糊がついている部分を切断し、各ページをバラバラにします。
スキャンをスムーズに行えるようにするため、ページの順番はしっかりと確認するようにしてください。
これで本の裁断作業は完了です。
ハケ等でゴミを取る
裁断後に紙粉などのゴミが残っていると、スキャン画像に黒い点として写ってしまうことがあります。
スキャン前にハケ等を使って、丁寧にゴミを取り除きましょう。ゴミを除去することで、書類や本を綺麗にスキャンできます。
しっかりと押さえてスキャンする
画像が歪んだり影が出たりしないよう、スキャナーのガラス面にしっかりと押し当て、動かないように注意しながらスキャンしましょう。
プレビュー画面をチェックして、綺麗にスキャンできているかを確認してください。
これらの手順を踏むことで、綺麗に書類や本をスキャンできます。
よくあるミスと対処法
「裁断」か「非破壊」かを問わず、本や書類をスキャンする際は以下の点に注意が必要です。これらに注意することで、綺麗にスキャンできるようになります。
裏写り
裏写りとは、スキャンした際に裏面の文字や画像が透けて見えてしまうミスです。紙が薄い場合や両面印刷されている場合に起こりやすく、見づらくなってしまいます。綺麗にスキャンするには、スキャナーの設定を調整し、裏写りを軽減させることが必要です。
スキャナーの多くは裏写り防止機能が搭載されており、この機能をオンにすると裏写りを軽減できます。解像度を下げることでも裏写りを防げますが、解像度を下げすぎると画質が低下するため注意しましょう。スキャナーの設定だけでなく、用紙の裏面に黒い紙などを挟んでスキャンすることでも、裏写りを防ぐことができます。
これらの方法を試しても裏写りが改善されない場合は、画像編集ソフトで裏写り部分を消去したり、ぼかし処理を行ったりすることも可能です。
ノド側の黒い影
書籍を裁断せず見開きの状態でスキャンすると、見開きの中央部分に黒い影が生じ、黒ずみやすくなってしまいます。見開きの中央部分が黒ずんでしまうと、文字が読みにくくなる原因となります。スキャナーの多くはノド側(見開きの中央部分)の黒い影を除去する機能を搭載しており、この機能をオンにすると黒い影を除去できます。
ただし、厚みのある本は黒い影を消す機能を使っても影が残りやすく、綺麗にスキャンできないことがあるでしょう。厚みのある本をスキャンする際は、上から強く押さえつけることが大切です。また、黒い紙をノド側に当てたり、布などで本を覆ったりすると、ノドから光が反射するのを防ぎ、黒い影を軽減できます。
これらの方法によってもノド側の黒い影が目立つ場合は、本を裁断してスキャンすることを検討しましょう。
歪み
スキャンしたときに文字が傾いたり、斜めになったりすることがあります。原稿がまっすぐにセットされていないと歪みが生じやすくなるため、原稿をまっすぐにした状態でスキャンすることが大切です。
特に、薄い原稿をスキャンする際は、原稿が傾かないよう注意して置いてください。なお、多くのスキャナーには歪み補正機能が搭載されており、歪みを自動的に補正できます。Adobe AcrobatやScanSnap Organizerなどの画像編集ソフト・歪み補正ソフトを使用して、歪みを補正することも可能です。
黒い筋や汚れ
スキャナーのガラス面や原稿送り装置に汚れが付着していると、黒い筋や汚れとして現れることがあります。黒い筋や汚れを防ぐには、スキャナーのガラス面や原稿送り装置を柔らかい布で拭いて汚れを落とします。特にガラス面は指紋などが付着しやすいため、こまめに掃除を行いましょう。
また、原稿に指紋やホコリ、ゴミが付着していると、黒い筋や汚れの原因になるため、原稿が汚れていないかもチェックしてみてください。スキャナーや原稿の汚れを落としても黒い筋が生じる場合は、スキャナーの設定が不適切である可能性があります。黒い筋が生じないよう、スキャナーの解像度や明るさ、コントラストの設定を調整してみましょう。
これらの方法を試しても改善しない場合はスキャナーの故障が疑われるため、メーカーのカスタマーセンターなどに問い合わせてください。
非破壊で綺麗にスキャンする方法
一般的に非破壊スキャンの方が裁断スキャンよりも難易度は高いです。非破壊スキャンは、本の形状や厚みに影響を受けやすく、スキャン結果が歪んだり、影が出たりしやすくなります。特に、厚みのある本や、開きにくい本はスキャンが難しいです。
ここでは、非破壊スキャンを綺麗に仕上げるためのポイントを解説します。
非破壊スキャナーを使う
非破壊スキャナーは、書籍を裁断することなくスキャンできる専用の機器です。
一般的なスキャナーよりも高価ですが、書籍の形状や厚みなどの影響を受けにくく、歪みや影が出にくいように設計されています。
非破壊スキャナーの価格は、機能や性能によって大きく異なりますが、一般的には数万円から数十万円程度です。
さまざまな製品があるため、費用対効果などを総合的に検討し、ニーズや目的に合致する製品を選びましょう。
Photoshopで画像加工する
スキャンした画像をPhotoshopなどの画像編集ソフトで加工することで、歪みや影を補正できます。
ただし、画像編集にはある程度のスキルが必要となるため、初心者だと難しい場合があるでしょう。
Photoshopは非常に多くの機能が搭載されており、操作方法が複雑になりがちであるため、すべての機能を使いこなすには時間がかかります。Photoshopを使うのに不安がある方は、Canva(キャンバ)やPaint.net(ペイントネット)、Adobe Photoshop Elements(アドビ フォトショップエレメンツ)などの画像編集ソフトをおすすめします。
スキャン代行業者に依頼する
自分でスキャンするのが難しい場合は、スキャン代行業者に依頼するという選択肢もあります。
スキャン代行業者は、高性能な機器と技術を使ってスキャンを行うため、高品質なスキャン結果が得られます。大量の書類を自分でスキャンするのは時間と労力がかかりますが、業者に依頼すると時間と労力を削減できることもメリットです。
ただし、スキャン代行業者に依頼すると料金がかかり、書類の量によっては納期が長くなる場合があります。料金やサービス内容は業者によって異なるため、自分に合った業者を選ぶことが大切です。
まずは、これまで説明した方法を試してみて、綺麗にスキャンできなかったときは、スキャン代行業者に依頼することも検討しましょう。
書類や本を綺麗にスキャンする方法
スキャニング
紙の書類や本を高解像度のスキャナーで読み取り、電子化する方法です。
OCR処理や溶解作業、電子書籍制作などスキャン後の活用方法についてもご相談いただけます。
OCR処理
OCR処理とは光学式文字認識のことで、紙の文字をテキストデータ化する方法です。
古い書籍に使用されている旧字など、難易度の高い文字への対応や、目的に応じた最適なデータ形式での納品をご提案可能です。